夏休み前の脂肪溶解注射、注意すべき点は?

夏休みのシーズンが近づくにつれ、脂肪溶解注射(スンサク注射)への関心が高まっています。顔のフェイスラインやボディラインを短期間で改善したいという方が増えていますが、施術を決断する前に知っておくべき重要なポイントがあります。
脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を分解・溶解する薬剤を直接注入し、部分的な脂肪太りを改善する施術です。顔の場合はほほ肉、二重あご、ほうれい線周りの脂肪などに適用でき、ボディの場合はお腹、二の腕、太もも、副乳など幅広い部位に使用可能です。
施術前にまず確認すべきは成分の安全性です。一部の製品にはステロイド成分が含まれており、長期使用で皮膚萎縮や血管拡張などの副作用が起きる可能性があります。PPC(ホスファチジルコリン)成分は炎症反応や持続的な腫れを引き起こす可能性があり、ヒアルロニダーゼ成分はフィラーを溶かす酵素のため、フィラー施術を受けた方には問題となり得ます。したがって、ステロイド・PPC・ヒアルロニダーゼ不使用の製品を使用するクリニックを選ぶことが重要です。
次に重要なのは施術間隔です。脂肪溶解注射は1回の施術で望む効果が得られることはほとんどなく、通常複数回の施術が必要です。顔の場合は最低2週間の間隔を保つ必要があり、ボディの場合は3週間以上の間隔をあけるのが安全です。夏休み前に十分な効果を得るには、少なくとも2〜3ヶ月前から施術を開始することをおすすめします。
夏に特に悩まれる部位の一つが副乳(腋窩副乳)です。二の腕内側や脇の近くに脂肪が溜まって見える副乳は、水着やノースリーブ着用時に目立ちやすく悩みの部位です。副乳改善には該当部位の脂肪溶解注射と二の腕の脂肪溶解注射を組み合わせると、腕全体のスリムなラインを作るのに効果的です。
施術後のケアも重要です。施術直後は該当部位にあざや腫れが生じる場合があり、激しい運動やサウナ、飲酒は1〜2日間避けることをおすすめします。また、施術部位を強くマッサージしたり押したりすることは薬剤の分布に影響するため注意が必要です。
脂肪溶解注射は体重減少が目的ではなく、部分的なラインの改善に適した施術です。現実的な期待値を持ち、食事療法・運動と組み合わせることでより良い結果が期待できます。施術前に必ず医師と十分なカウンセリングを行い、自身の状態に合ったオーダーメイドの施術プランを立てることが重要です。
(狎鴎亭リヨンケイ医院 金賢秀院長)
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