診察室のはなし
カウンセリングでよくいただく質問と、診察室で長く話すことになる話題を
リヨンケイの院長が自ら綴ります。

狎鴎亭で美容クリニックを選ぶ方法
狎鴎亭には皮膚科・整形外科が密集しているため、「どこがいいか」という質問にはかえって答えにくいものです。広告だけでは分からない、直接確認すべき5つをまとめました。 1. 同じ場所で何年運営してきたか 看板が頻繁に変わる場所があります。名前や場所が変わると、それまでの施術記録やノウハウも一緒に途切れてしまうことが少なくあ

痛いほど効果がよいのでしょうか
痛みが強いからといって、必ずしもよい施術ではありません。 ただし、費用の高い施術の中には、より強い効果のために肌の深い層へ高いエネルギーを届けるものが多く、その過程で痛みが強くなる傾向があるのも事実です。大切なのは、どれだけ痛かったかではなく、 必要なエネルギーが正確な層に安全に届いたかどうか です。 機器は、強いエネ

AI時代、クリニックはもっと人間的であるべきです
AIはクリニックの記録と説明を速くすることはできます。しかし、患者さんの顔と暮らしに何が必要かを判断し、その結果に責任を持つことは、より鮮明な人間の役割として残ります。 AIが最初に変えるのは、診察室の外の時間 クリニックには、繰り返される書類作成、予約確認、経過に関する質問の分類、教育資料の整理といった仕事が多くあり

サーマージは肌を引っ張る施術でしょうか
サーマージは、肌を一方向に引き上げる機器というより、広い範囲にRFの熱を届けて肌の密度と弾力の再構築を促す治療として理解するほうが正確です。 サーマージが熱を届ける方式 サーマージFLX(Thermage FLX)は、 モノポーラ(単極)RF エネルギーを用いて皮膚表面の下に容積的な熱を届けるよう設計された機器です。表

ウルセラはショット数より「どこに置くか」が重要です
ウルセラの核心は多くのショットではなく、超音波画像で皮膚の下の構造を確認し、目標の深さにエネルギーを配置することにあります。 見ながら治療するということ ウルセラ(Ultherapy)は、 高密度焦点式超音波(HIFU) のエネルギーを皮膚の下の選んだ深さに届ける機器です。リアルタイムの超音波画像で皮膚と皮下組織の層を

ポテンツァはチップより設計が重要です
ポテンツァは、複数のモードとチップを組み合わせられるマイクロニードルRFのプラットフォームです。選択肢が多いほど重要なのは「何を使ったか」より「なぜそう設計したか」です。 ポテンツァは一つの施術名ではありません ポテンツァ(POTENZA)は針RF機器ですが、設計できる選択肢が多くあります。 バイポーラとモノポーラ を

バーチューはなぜ肌のキメと弾力を一緒に見るのでしょうか
バーチューの核心は針そのものではなく、肌の中の目標の深さにRFエネルギーをどう届けるように設計するかにあります。 微細針とRFが一緒に行うこと バーチュー(VirtueRF)は 針RF(マイクロニードルRF) です。物理的に針が入り、エネルギーが届いた場所で反応が起きるため、私は何よりも丁寧な施術が重要だと考えています

オンダはどんな人に合う輪郭治療でしょうか
オンダは顔を小さくする万能機器ではありません。局所の脂肪と皮膚の弾力低下が、輪郭にどれだけの比重で作用しているかを区別してこそ、選択に意味が生まれます。 オンダはどんなエネルギーを使うのですか オンダ(ONDA)は 2.45GHz のマイクロ波エネルギー を用いる医療機器です。メーカーが「Coolwaves」と呼ぶ技術

少し変わっただけなのに、印象がよくなる変化
よい変化とは、別の顔になることではありません。自分が好きな自分の印象が、よりよく見えるようにすることから始まります。 多く変えるより、一つを正確に 一度にすべての悩みを解決したいと思うほど、計画は複雑になります。しかし顔の印象は、小さな要素がつながって作られます。肌のキメが整ったり、フェイスラインの影が軽くなったりする

同じ機器なのに、なぜ価格が違うのでしょうか
施術の価格は、機器の名前とショット数だけでは決まりません。診断、デザイン、実際の施術、経過観察まで、何が含まれているかを読み取れてはじめて比較が可能になります。 患者さんはもう価格表を分解して見ています クリニックの価格が、実力や実際の効果よりも、マーケティング競争や内装費用で決まっているように見えることがあります。私

エイジングケアはいつ始めるべきでしょうか
予防ケアの核心は、施術を早く始めることではありません。自分の肌の変化を理解し、必要な時期に必要なだけ介入して、不要な治療を減らすことにあります。 健康を「感覚」ではなく「情報」で管理する人たち 最近の人は、どれだけ眠ったか、一日にどれだけ動いたか、何を食べたかを記録します。健康状態を漠然とした感覚だけで判断せず、数値と

大人ニキビ、皮膚科の治療はどう進むのですか
大人ニキビで来院される方は、検索窓にほぼ同じ言葉を打ち込んでいます。治療費、保険が効くか、期間、上手なところ。診察室でこの順にお答えしています。 大人ニキビは思春期ニキビと違います 思春期ニキビが皮脂ひとつで説明できるとすれば、大人ニキビは ホルモンの変動・ストレス・肌バリアの問題 が絡み合っています。そのため、圧出し

目の下のしわとまぶたのたるみ、同じ問題ではありません
「目の下のしわを消す方法」で検索して来られた方と、「まぶたのたるみ 施術」で検索して来られた方は、診察室でまったく違う話を聞くことになります。名前はどちらも目元ですが、 どの層の問題か が違うからです。 目元は三つの層に分けて見ます リヨンケイでは目元を見るとき、層を分けます。 表面 — 笑ったときにできる小じわ。皮膚

アイセラ — 目元リフティングの原理、効果、ダウンタイム
ウルセラ(Ultherapy)を受けたのに「目元はやっていません」と言われて来院される方がいます。その通りです。顔のウルセラの施術範囲は こめかみからあご下まで で、目元・まぶた・眉は アイウルセラ で別に診ます。なぜ別なのかからお話しします。 目元は顔の基準をそのまま使えません 目元の皮膚は顔の中で最も薄く、すぐ下に

オンダリフティング、効果はいつから見えて、何ジュールが適正なのか
オンダ(ONDA)を検索する方が打ち込む言葉はほぼ決まっています。効果はいつから、持続期間、6万ジュール、二の腕、痛み。診察室でその順にお答えしている内容をそのまま移します。 オンダは高周波でも、超音波でもありません オンダはイタリアDEKA社のCoolwaves™技術で、 マイクロ波(極超短波) エネルギーを使います

デンシティのクラシック・アルファ・ブーストチップ、300ショットと600ショット
デンシティ(Density)を調べた方は「アルファチップがいいですか、クラシックチップがいいですか?」とお尋ねになります。検索するとチップの名前ばかり出てきて、肝心の何が違うかはあまり出てきません。診察室で説明している通りに書いてみます。 (モノポーラ・バイポーラの違いはシリーズ②で扱いました。ここではその原理がチップ

デンシティとサーマクール、何が違うのですか?
診察室で最もよく受ける質問の一つです。「デンシティとサーマクールって何が違うんですか? どちらも高周波なんですよね。」 その通りです。どちらも高周波(RF)エネルギーで真皮層のコラーゲンを刺激し、ハリを引き上げる施術です。超音波(HIFU)を使うウルセラとはエネルギー自体が異なります。ただ、同じ高周波でも エネルギーを

高周波リフティング、モノポーラとバイポーラは何が違うのか
前回、高周波(RF)は真皮に熱を「面で」蓄えるリフティングだとお話ししました。ところが高周波機器の説明を見ると、必ずモノポーラ(単極)、バイポーラ(双極)という言葉が出てきます。同じ高周波なのになぜ分かれるのか、診察室でお伝えしている説明そのままです。 熱は電流が通った場所に生まれます 高周波は電流を組織に流し、電流が

リフティングは、超音波(HIFU)と高周波(RF)から
診察室でお客様とご相談するとき、私はいつもスライド画面を開いて基本的な説明から始めます。名前だけで知られている機器が大きくどのように分類され、それをもとにどんな効果が期待できるのか — こうしたことをご説明する時間が必要です。何かよく分からないまま名前だけ聞いて「これをやりたい!」とおっしゃる方には、「実はこれよりあち

止まるべきときに止まれること
実際に診察室で多くのお客様を拝見していると、いくつもの病院を回った末に私のところまでいらっしゃる方が少なくありません。 そうした方々に共通しているのは、あまりに過剰な施術の跡が多く見えるということ。 止めてくれる人が必要だった ここでリフティングレーザー、あそこで糸リフト、どこかでヒアルロン酸。こうしていくつもの施術を

スキンブースター、何をすればいいですか?
診察室で多くの患者さんがこうおっしゃいます。 「昔は肌が大丈夫だったのに、最近は化粧をしても肌がくすんで見えます。」 「小じわが増えて、肌が薄くなった感じがします。」 「何をしても以前ほど回復しない気がします。」 肌の老化はある日突然訪れるものではなく、ゆっくりと近づいてきます。肌の中の環境が少しずつ変化して水分を保つ

診察室で特に強調している六つのこと
前回はインターネットや書籍で見つけられる基本原則をまとめました。では、私が診察室で患者様に特に強調している実践ガイドは何でしょうか。一つずつご説明します。 一つ目は日焼け止めです。 結論から申し上げると、これまで使ってこられた量より 3倍から5倍は多く 使っていただく必要がある、ということです。 医学的に推奨されている

韓国で美容施術を受ける前に確認したい6つのこと
「韓国で受けたいけれど、どこを選べばいいか分からない」 最も多くいただくご質問です。クリニックの名前は何百とあるのに、比べる基準がないというお話です。そこで、診察室で実際に患者様と一緒に確認していることを整理しました。当院を選んでくださいという話ではなく、どこを選ばれるにせよこの6つは確認された方がよい、という意味です

赤ら顔なら必ず守るべき基本
まずは、インターネットや書籍で簡単に見つけられる一般的な生活習慣の改善方法です。あまりに基本的な内容ですが、赤ら顔の方であれば必ず理解し、日常で実践すべき非常に重要な原則でもあります。 刺激因子(トリガー)を避ける 紫外線を遮断する — 日焼け止めを常時使用。 高温環境を避ける — 熱いシャワー、サウナ、チムジルバンは

人体で唯一、もともと赤い場所 — 唇
患者様のお顔を毎日、それもマークビューを映しながら20〜30分ずつじっと見ていると、当たり前でありながら面白い事実を改めて感じることがあります。 私たちの肌の中で、もともと赤い色をしている場所はたった一か所しかない、ということです。唇です。 以前のコラムで私の治療哲学をお話ししました。白紙の点から消していかなければなら

私が酒さ(赤ら顔)?
バラを意味するラテン語に rosa があります。そこから rosaceus ——「バラ色の」という言葉が生まれ、赤ら顔を指す医学用語 ロザケア(rosacea) はここから来ています。頬に広がる赤みを見て、昔の人はバラを思い浮かべたのです。 名前は美しいのですが、その赤みを毎朝鏡で見る方にとっては、あまりロマンチックで

額のヒアルロン酸は、膨らみより比率です
「先生、自然にきれいになりたいです」 最近、ヒアルロン酸の相談で最も多く伺うお話です。先日、30代前半の患者様が額のヒアルロン酸のご相談で来院されました。 「額がくぼんで見えるのが悩みですが、ヒアルロン酸を入れたという感じは本当に嫌です。周りに気づかれるのも抵抗があります」 「どんな印象に変わりたいですか」 「写真を撮

リヨンケイ ニキビパッケージ
リヨンケイ ニキビパッケージ — 週1回、全14回のオーダーメイド肌旅 リヨンケイのスキンパッケージは 週1回、全14回 で構成されています。 施術 — ケア — 施術 — ケア、隔週交互に7回ずつ進めていきます。 おまかせとは? 「おまかせ」とは、日本語で「任せる」という意味。客が料理人にメニューの選択をすべて委ねる

糸だけで引き上げると頬骨が目立ちます — ブルドッグ頬治療の正しい順序
ブルドッグ頬(prejowl fat)は、加齢により肌の弾力が低下して頬の下の脂肪層が下がったり、皮下脂肪・深部脂肪層のボリュームが目立つことで生じます。若い方では肥満による脂肪ボリュームの増加が原因になることもあります。 ブルドッグ頬ができると最も大きく変わるのは顔の形です。なめらかな卵型だった顔が四角い、いわゆる骨

リヨンケイの治療哲学
リヨンケイの治療哲学 — 透き通った肌が、あなたの物語を始めます 診療室では、本当に様々な方に出会います。 一方には、小さな吹き出物ひとつですぐに来院される方がいます。白い紙に点を一つ打てばその点だけが目に飛び込んでくるように、顔に小さな変化が生じると、色素が残るのではないか、傷跡が残るのではないかと心配が先に立ちます

お客様に向き合う姿勢
リヨンケイの診療哲学 リヨンケイ医院へようこそ。 数多くのお客様と向き合いながら、毎日のように自分に投げかける問いがあります。 「私は今、目の前のお客様に、誠心誠意と真摯な心を尽くしているか?」 医療技術が進歩し、数多くのハイエンド機器が登場していますが、それらすべてを扱う中心には、結局のところ 「人への想い」 がなけ
