診察室で特に強調している六つのこと
赤ら顔シリーズ②-2 — ネットにはない実践ガイド

前回はインターネットや書籍で見つけられる基本原則をまとめました。では、私が診察室で患者様に特に強調している実践ガイドは何でしょうか。一つずつご説明します。
一つ目は日焼け止めです。
結論から申し上げると、これまで使ってこられた量より3倍から5倍は多く使っていただく必要がある、ということです。
医学的に推奨されている実用的ガイドラインは次のとおりです。
ティースプーン法則 — 顔と首全体でおよそ3分の1〜4分の1ティースプーン程度の量。
フィンガーチップユニット — 人差し指の第一関節まで長く絞り出した量(約0.5g)がちょうど顔半分。
実際に聞くと思ったよりずっと多いと感じられるはずです。多くの方は薄く塗られますが、赤ら顔の方であれば紫外線刺激を確実に防ぐため、この推奨量を守る努力が必ず必要です。
屋外活動の際に2時間おきに塗り直すことも非常に重要です。先日オリーブヤングに寄ったところ、日焼け止めと保湿機能が一体になった化粧品がベストセラーに上がっていました。実はこうした製品こそ赤ら顔の方に最も理想的な形です。肌のバリア保護と紫外線遮断を同時に行いながら、屋外で2時間ごとに塗り重ねる負担も少ないからです。赤ら顔の治療を受けている方、悩んでいる方は、ぜひこうした製品を購入してこまめに塗り直す習慣をつけてください。
二つ目は急激な温度変化への注意です。
赤ら顔は冷たい風が吹き始める秋や冬に悪化しやすいものです。寒い屋外から暖かい室内へ入るとき、あるいはその逆で、血管が急激に拡張・収縮して赤みが強くなるからです。これを避けるため、私が患者様によくお勧めする実践的なコツは、冬にマフラーを習慣にすることです。首と顔まわりの体温を一定に保つだけでも、温度差による刺激をかなり減らせます。
そのほか、当院にはスポーツ選手や運動を楽しまれる患者様も多くいらっしゃいます。特にゴルフは長時間の紫外線曝露にラウンド後のサウナが加わり、赤みを悪化させる悪条件に複合的にさらされやすいものです。治療のためにはサウナを避けるのが正解ですが、フィンランド式サウナなど健康への良い効果を考えると、頑なに禁じるだけも難しいのが現実です。
実際、来院されている患者様のお一人であるプロゴルファーの方は、職業上どうしても同僚とサウナに行かなければならない状況でした。幸い継続的なレーザー治療によってサウナ後に顔がひどく赤くなる症状がかなり改善し、もう恥ずかしくないとおっしゃって、根気よくレーザー治療を続けておられます。それでも診察室では always「できる限りサウナは最大限避けてください」とお願いするほかありません。
三つ目は保湿剤です。
診察室で「肌のバリアのために保湿剤をたくさん使ってください。保湿剤を十分に塗るだけでも強力な抗炎症効果があります」とご説明しても、実際に1日2回以上塗られる方はまれなようです。
私がお勧めする実践ガイドは1日5回以上、十分な量を使うことです。ではどうすれば1日5回以上も塗れるのか。次のようなルーティンをお勧めします。
朝の洗顔直後
昼ごろ(日焼け止めと保湿が一緒になった化粧品で1〜2回重ね塗り)
夕方帰宅後の洗顔直後
夕食後の休憩時間
就寝直前
このように日常の中で分けて塗れば、1日5回以上の保湿剤を十分に使えます。この習慣さえ守れば、薬物治療に匹敵するほど強力な赤み改善効果を実感していただけます。
四つ目は機能性化粧品や高価な化粧品の無分別な使用です。
こうした化粧品には美白やシワ改善のための機能性成分やさまざまな添加物が入っており、赤みで弱くなった肌に刺激を与えうる製品が意外に多くあります。ときに高価な製品だからという理由で、使用後に肌が赤くなったり敏感に反応したりしても、もったいなくて塗り続ける方がいらっしゃいます。どれほど良い成分の高価な化粧品でも、自分の肌が敏感に反応するなら直ちに使用を中止すべきです。
五つ目はステロイド軟膏の誤用・乱用です。
ステロイド軟膏は塗り始めに炎症を強く鎮めてくれるため、まるで赤みがすっかり治ったかのように効果的に見えることがあります。しかし長期間使用すると血管拡張と皮膚の菲薄化(皮膚萎縮)を招き、結局は皮膚の中の血管がより目立ち、最終的には赤みがはるかに強く悪化します。したがって医師の正確な診断と処方なしに乱用することは必ず避けてください。
六つ目、そして最後に最も重要なのは十分な睡眠とストレス解消です。
睡眠不足とストレス管理については、長く強調しなくてもその重要性をよくご存じかと思います。しかし実際の臨床現場では、生活パターンを変えてきちんと睡眠をとりストレスを調節するだけで、赤みの症状がかなり好転する患者様に本当によく出会います。肌が自ら再生し血管収縮を正常化する時間を与えることは、どんな治療にも劣らず重要です。
次回は
次回はリヨンケイで行っている血管レーザー治療プログラムとあわせて、最近流行しているスキンブースター施術が赤ら顔の改善に実際どのような効果があるのかを具体的に取り上げます。
赤みの原因や治療方針、必要な回数と経過は肌の状態によって異なり、個人差があります。診断と治療計画は必ず医師と直接ご相談のうえ決定してください。
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